Field One

900MHR

ご新規の900MHRさんはタイヤ交換のご依頼。
決してピッカピッカにするのではなく、適度なヤレ具合が何とも良い味を出しておりまして、まさしくいぶし銀の魅力を感じずにはいられません。


安心して乗り続けて頂くために、車両各部の消耗部品をしっかりと整備しました。
マスタシリンダーはリペアキットが用意されていますので、オーバーホールが可能です。
シリンダー内部のシーリングが劣化し、油圧が逃げてしまうことが、ブレーキ性能が低下することの原因です。
ブレーキマスターの点検作業は、オイルシールの交換だけではなく、ピストンやシリンダー内壁などに傷や腐食がないかのチェックも必要です。
マスターシリンダーの劣化は、走行距離ではなく年数や使用状況によって状態が様々ですので、ブレーキの握り、踏み応えストローク量などに違和感を感じている方は、早めの点検・交換をおすすめします。


キャリパーは新品を購入した方が安価なので前後のキャリパーは交換いたしました。
このようなパーツも新品ですぐに入手可能なのがうれしいですね。
しっかり止まるブレーキがあってこそ、安心してアクセルを開けられるものです。


キャブレーターはオーバーホール
ジェット類もバラして詰まりや摩耗がないかチェックしていきます。
他にも、加速ポンプに使用されているピストンの動作や、エアミクスチャのアジャストスクリューも段付き摩耗を起こしやすいため、しっかり点検したいポイントです。
インシュレーターのゴム部分にも、亀裂が生じていました。
2次エアを吸ってしまいやすい場所でもあるので、しっかりシールされているかチェックします。
エンジンが調子を崩す原因にもなりますので、交換しました。


同時に燃料ホースと燃料フィルター、燃料コックも交換いたしました。


クラッチディスクの交換
これで安心して乗り続けることができますね。
エンジンは構造がシンプルですから、しっかりメンテナンスをしていけば、まだまだ長く楽しめます。
クラシック・ドカのお悩みもご相談下さい。
試運転を繰り返し、間もなく納車となります。