Field One

MHR900

長期間の不動状態からのお目覚めのMHR900さん。
製造から40年近く経過しておりますので、細部までしっかりと点検・整備をして、まだまだ現役でその走りを楽しむことが出来ます。
理想のバイクをじっくりと仕上げていく時間を楽しむのは最高の贅沢かもしれませんね。
点火系はイグナイター、コイル、プラグコード、ピックアップ、レギュレーター全て交換。
経年による腐食などを補修しながら進めていくため、現代の車両のようにサクサク作業を進めることは出来ません。
デロルトのキャブレターと燃料コックも交換。
エンジンオイルを交換して、イグニッションキーを回し、数回のキックの後にエンジンは目覚めました。

当時物のコンチマフラー、エキゾーストパイプは再メッキを施工。
エキゾーストフランジは当時物の新品に交換。
外装はNCRレプリカ、タンクシート一体型のワンピース品にカスタムペイントを施工。
写真では塗装の美しさを伝えきれないのが残念ですが、大変綺麗に仕上がりました。
レザーシートはダイヤモンドステッチ入りで張替え、シートの中にはゲルザブを仕込みました。
足回り・ブレーキまわりは神経質なほど入念に。
フロントフォークはオーバーホール、インナーチューブは再メッキボトムケースは塗装を剥離してヘアライン加工。
ブレーキキャリパーは前後交換、ブレーキホースはステンメッシュ、ドライブチェーン、タイヤも交換。
ここまで徹底的に手を入れると、お客様の車両ではありますが、愛着が湧いて来てしまいますね。